ここしばらく、取材で出る機会が増えました。取材の内容はだいたい、インタビューもしくは乗り鉄取材です。鉄道に乗って、その様子をレポートするやつですね。
ライターの仕事にはもう大分慣れていて、だいたいはそれなりにうまくいくのですが、時々「あー!しまった……」となることもまだまだあります。そこで今回は、「しまった!」経験から気づいた取材準備のポイントを改めていくつか書きましょう。
今回のポイント
1.対象をしっかりリサーチしておく
リサーチ、大事です。本当に大事です。特に乗車記系の記事の場合、「その鉄道の何が見どころなのか」と「その路線の時刻表」をしっかり抑えておかないといけません。特に、ちょっとローカルな路線に行くときには必須です。
最近、ねとらぼ交通課で『【PayPayで初乗車】長良川鉄道に乗って、温泉と風景に癒やされてきた 』という記事を書いたときは、京都から美濃太田駅に行くまでの時間と、美濃太田駅から長良川鉄道に乗って終点北濃駅まで行って帰る時間などを確認するところから始めました。
また、『電車が結婚して子どもが生まれた!? 南海電鉄「めでたいでんしゃ」のキュンキュン恋物語 』という記事を書いたときは、3種類ある「めでたいでんしゃ」のすべてをちゃんと見られるよう、公式サイトにある時刻表を確認。
なーんだ、そんなの当たり前でしょ、という声もあるかもしれませんが、とにかく「まずは取材対象をきちんと知ること」が第一歩です。
なお、これだけ偉そうに行っていますが、長良川鉄道でも「めでたいでんしゃ」でも、戻ってきてから記事作成時に改めて確認かたがた調べているときに「しまった!ここもうちょっと見ておけばよかった……」と思うことはいくつかありました(なにかは内緒)。
2.記事の大まかな構成を作っておく
リサーチと同時進行で、記事の大まかな内容・構成を作っておきます。そして、見るべきこと、写真を撮っておくべきことを決めておきます。決めた内容はメモしておいて、取材の途中で見直し、ちゃんと過不足なく取材したかチェック。これをしておかないと「あっ、あそこ見ておくの忘れた!」「あ、あの写真撮るの忘れた!」ということが起こります。
特に大事なのが、現地でちょこちょこチェックをしておくこと。
とあるクライアント様からの依頼で、インタビュー記事を取材したときの話です。インタビュー項目をクライアント様から指示いただき、それをしっかり頭に叩き込んでおいた……はずが、帰ってきて文字起こしをしている最中に気がついてしまったんですよ。インタビュー項目1つ飛ばしてしまっていたことに。
顔面蒼白になりながら、クライアント様に即報告(余談ですが、ミスったときの即時報告は本当大事です)。クライアント様から先方に再度コンタクトをとっていただき、電話で追加項目をインタビューしました。
幸い、クライアント様も先方も快く対応してくださいましたが、内心「もうリピート発注はないかも」と覚悟を決めた失敗でした(無事、リピートいただきました……よかった……)。
3.大まかなスケジュールを立てておく
これもほぼ同時進行ですね。当日の出発時間、何時にどこに行って、どれくらいの時間で何を見て何を撮る、何を聞く……などのスケジュールを立てておきます。
本当は細かくスケジュールを作るのがいいのかもしれませんが、私はある程度余裕を持たせた、大まかなものを作るようにしています。現地でどんなハプニングがあるかわかりませんから。たとえば、鉄道なら事故や悪天候などでダイヤが乱れたりとか(長良川鉄道の取材のときはちょうど台風が接近していたので、当日までヒヤヒヤしていました)。
ですので、そういうハプニングがあってもそれなりにリカバリできるように、余裕を持たせた大まかなスケジュールを立てるようにしています。もちろん、立てたスケジュールはちゃんとメモして(だいたいEvernote使います)移動時間などにチェックしています。
そして、スケジュールの中でも「絶対にここは外せない」というのは赤字などでチェック。主に目当ての列車がくる時間とか、これを逃すとめちゃくちゃ乗り継ぎに時間がかかる、などの時間ですね。このチェックをおろそかにしてしまったため、実は、「めでたいでんしゃ」取材のときは最後の「なな」を撮るために和歌山市駅で長時間待たなければいけなくなってしまったのでした……
まとめと最近のお仕事報告
まとめると、取材は「事前にしっかりリサーチして、どんな記事を書きたいかイメージして、過不足なく取材できる計画を立てておく」というのが重要ですよ、という話です。ごくごく当然な話なのですが、それでも時々「しまった!」ということがあるので、毎回気は抜けません。これも当たり前の話ですね。
そんなこんなで、まだまだへっぽこながらもお仕事をしています。
最近のお仕事ですが
・医療系リクルートサイトのインタビュー記事(ドクターにインタビュー)
・健康系オウンドメディアでの記事作成
・ねとらぼで記事作成(上記の2本に加えて、『「オーマイガー!」「え、ちょっとあれヤバない?」観光客びっくり仰天、お子さまギャン泣き! 嵐電名物「妖怪電車」に乗ってきました 』という記事も公開されています)
などをやっています。
主に関西方面でのインタビューや取材記事を作成しています。観光系・鉄道系を中心にさまざまな企画も立てることができますので、お気軽に「こんな記事作成できますか?」「こんなネタありますか?」とお問い合わせください。