拡散力はライターに必要?自分の経験から考えてみた

拡散力はライターに必要?自分の経験から考えてみた

最近ちょっと「これからのライターには拡散力が必要」という話を聞いたので、それについての雑感をいろいろまとめておきたいと思います。

今回のポイント

  • ウェブメディアで記事を書くなら、拡散力は必要
  • とはいえ、ウェブメディア以外の案件では必要とは限らない
  • あるに越したことはないけど、ないとダメというわけではないのでは?
  • なぜ、ライターに拡散力が求められるのか

    ライターには拡散力が必要という話は、何もここ最近始まったわけではありません。もうすでに何年か前からそういうことは言われていました。ライターの募集要項を見ても、案件によっては応募時点でSNSのアカウントの有無やフォロワー数を申告しなければいけないものなんかもちらほら見かけました。

    なぜ、そういう拡散力が必要なのかということについてはあえて説明するまでもないかもしれませんね。そりゃ、フォロワー数3桁の人が「記事書きましたー」と自分のSNSで告知したときに見込めるアクセス数とフォロワー数4桁、5桁の人が「記事書きましたー」と告知したときに見込めるアクセス数とではどっちが多いですか、って話です。メディア側もアクセス数は増やしたいので、そりゃできればフォロワー数が多く、宣伝効果が高い人のほうに書いてほしいと思うのもわかります。

    こういったことから「ライターにも拡散力が必要」という話が出てきたのです。

    拡散力が必要なメディア

    また、文章ってある意味「読んでもらってなんぼ」です。ライター側としても、せっかく文章を書いたのに誰にも読まれないとなると、ちょっとさみしいですよね。ということはやはり、ある程度は拡散力があってアクセスしてもらって、読んでもらったほうがうれしいわけです。

    私も、書いた記事がアクセス数多かったりYahoo!ニュースなどに転載されて家族の目に触れたときは、とても嬉しいです。やったあ!と思います。

    こういうウェブメディアに記事を書くのであれば、もちろん拡散力は必要です。また、ライターによる拡散を前提としているメディアや案件を受けていきたい、ライターとして有名になりたい、という人にとっては拡散力は必須と言えるでしょう。

    拡散力を必要としない文章作成もある

    ただし、ひとつ忘れてはいけないことがあります。それは、ライターの仕事は、拡散力が求められるメディアで書くものだけではない、ということです。

    たとえば、企業や団体のコーポレートサイトやリクルートサイト。こういう文章は、拡散力よりも事実や思いを正確に伝えることがより重要です。

    特にリクルートサイトの文章なんかは「この会社にはどんな人が勤めているのか」「どんな雰囲気なのか」「入ったあとどんな仕事をするのか」「キャリアパスはどうなのか。キャリアアップはどれくらい見込めるのか」などをできるかぎり正確に伝えないといけません。

    就職・転職なんて、誰かの人生左右するようなすごく大きな話です。そこで不誠実な文章を書いてしまったら、誰かの人生をめちゃくちゃにしかねない。「あんないいことをサイトに書いてあったのに、内情めちゃくちゃ違うやん!」と思われたら嫌ですから。

    このほかにも、企業の中には「SEOはもちろん大事だけど、それよりも自社の事業内容をクライアントにきちんと伝えられるサイトを作りたい」という要望の方もいらっしゃいます(まあ、自社の事業内容をきちんと伝えるサイトを作ると結果としてSEO効果が高くなる可能性も高いのですが)。

    拡散力の要不要は、どんな文章を書くかによる

    要するに、拡散力は二の次三の次、場合によってはほぼ不問という文章を書く機会が、ライターをやっているといくらでもあるわけです。

    そして、ライターの中には、こういう文章ばかりを書いて稼いでいるという人もたくさんいるわけです。

    これを考えると、「これからのライターには拡散力が必要」という言葉は、半分本当で、半分はそうでもないと言えるのではないでしょうか。

    拡散力が求められるウェブメディアなどで名前を、場合によっては顔を出してどんどん書いていきたい!という人にはもちろん拡散力が必要でしょう。

    しかし、そうでない文章を書いていくライターにとっては、拡散力はもしかしたら「あるに越したことはない」レベルのものなのではないかな……というのが、今の私の気持ちです。

    About This Author

    鶴原早恵子
    京都在住フリーライター。SEO記事から取材・インタビュー記事まで作成。取材可能範囲は関西中心に、全国・リモートも対応いたします。鉄道・お出かけ系記事の場合は写真も自分で撮影可能。鉄道好きなのに乗り物酔い体質なのが悩みのタネ。