ライターは本名ですべき?顔は出したほうがいい?

ライターは本名ですべき?顔は出したほうがいい?

先日、ライター仲間と「これからライターになる人は、本名かペンネーム(ビジネスネーム)のどちらで活動したらいいか。アイコンは自分の写真かイラストかどちらがいいか」という話をしていました。

そのときに考えたことを、ちょっとまとめておこうと思います。

なお、一言で「ライター」といってもその内容は千差万別なのですが、ここでは基本的に「WEB媒体を中心に活動するライター」と規定しますね。それ以外のライターについては、最後にちょっと言及します。

今回のポイント

  • 名前やアイコンは「こうしなきゃだめ」というものはない
  • 自分がどんなライターになりたいかを考えて決めよう
  • 名乗りやすいか、呼ばれやすいか、同姓同名はいないか要チェック
  • まず、私の話から

    まずは、参考までに自分の話をしておきます。

    私は、本名+写真アイコンでやっています。

    私、最初にやっていた仕事は名前が出ないものばかりだったんですよね。コンテンツ制作会社に登録して、そこを通じて得た仕事をしていました。内容も、ショップや企業のメルマガ作成やウェブページの文章作成がメインでした。また、当時はまだSNSがほぼありませんでした。せいぜいmixiくらいかな? だから、本名でまったく差し支えなかったし、わざわざビジネスネームをつける必要がなかったのです。

    その後、コンテンツ制作会社が所属ライターの紹介ページを作るということになりました。きちんとした会社のライター紹介ページである以上、当然顔も出してくださいということになりました。その流れでSNSも、昔やっていたアメブロも、今のサイトも、全部本名+顔出しにしています。

    名前やアイコンは、基本的に「なんでもいい」

    ライターの名前は、「ちゃんとした名前(本名もしくはそれっぽい名前)」あるいは「ゆるい名前」の2つに分けられます。また、アイコンは「顔出し」と「非顔出し(イラスト含む)」の2つに分けることができます。

    ということで、名前とアイコンの組み合わせとしては

    ・ちゃんとした名前×顔出し
    ・ちゃんとした名前×非顔出し
    ・ゆるい名前×顔出し
    ・ゆるい名前×非顔出し

    の4つにわけることができます。

    活躍しているライターさんを見てみると、どのパターンの方もいらっしゃいます。このことから、「名前やアイコンがどうであれ、ライターとして活躍することはできる。これがダメ、というパターンはない」と言えるのではないでしょうか。

    まず考えるべきは、どういうライターになりたいか

    とはいえ「名前やアイコンはなんでもいいですよ」と言ったところで、悩んでいる人にとっては「じゃあ私はどうすればいいんだ!」と悩みは一層深まるばかりですよね。

    じゃあ、どうすればいいのか。

    いくつか考え方はありますが、自分が書きたいメディアのライターさんたちをチェックすると、ひとつの目安になるかもしれません。

    たとえば、ひとことで「WEBメディア」といっても、政治経済系、ビジネス系、エンタメ系、旅系でいろいろカラーは違います。メディアはもちろん、ライターのカラーも違います。

    ライターになったら、自分で自分を売り込んでいく必要があります。将来的にビジネス系のメディアに営業をかけたいと思っているなら、ビジネス系のメディアで採用されるような活動を積み上げていく必要があります。

    もちろん、重要視されるのは記事の制作実績です。だけど、意中のメディアに営業かけるときに上の4パターンのうちどれなら自分は気後れすることなく営業をかけられるかって考えると、いいんじゃないかなと思うのです。

    ここで、「かっちりした名前×顔出しがいい!」となるか「意外性狙ってゆるい名前×非顔出しがいい!」となるかはあなたの戦略次第。

    ゆるい名前+非顔出しは信用されにくい?

    よく、ゆるい名前で非顔出しだと信頼されにくいなんてことが言われますが、私はライター(クリエイター)についてはそういうことはないと思います。

    だって、クリエイターにとっては成果物がすべてだから。

    いかにもビジネスパーソン!という雰囲気の名前とアイコンの人と、ゆるーい名前とアイコンの人。このふたりのどちらを評価し、信用するかはそれまでの実績が大きいんじゃないかな、と思うんです。

    また、ゆるい名前や非本名だと請求書や振込先の口座の名義が違ってびっくりされるから本名がいい、という話も聞いたことあるのですが、私はそうとも限らないんじゃないかなあと思います。繰り返しますけど、非本名で活動しているライターさんたくさんいますし、こういう人たちが信用されていないかというと決してそうではないですからね。

    炎上リスクは本名+顔出しのほうが高い?

    本名や顔を出すと、炎上リスクが不安。だから出したくない。そういう人もいらっしゃいます。

    その気持ちはよくわかるのですが、ダイヤルアップ接続の時代からインターネットやっている私は、こう思います。

    本名だろうがハンドルネームだろうが、顔出していようがいまいが、炎上するときはする。

    炎上事件はたくさんありました。SNSができる前は、ブログが炎上(当時は「祭り」と呼ばれていましたね)することもたくさんありました。

    こうやって炎上した人たちって、名前や顔を出していたから炎上したわけではありません。言動に問題があって、炎上するわけです。匿名であっても、顔を出していなくても、いわゆる「特定班」があっという間に名前・住所、場合によっては本人や家族の勤務先や学校まで特定したケースもありました。

    ということは、本質的には炎上は名前や顔とは関係ないのではないかな、と思うのです。

    ライターの場合、書いた記事の内容で炎上するリスクのほうが高いのではないかなーと思います。幸い私は炎上経験はまだありませんが、公開されてしばらく「これ、炎上したらどうしよう」とビクビクしたことは何回かあります。

    非本名+非顔出しで個人特定リスクを下げることはできそう

    ただ、炎上したとしても、非本名・非顔出しであれば、個人特定されるリスクは下がります。万一にそなえて個人特定されるリスクを下げたいと思うのであれば、ビジネスネームを使って顔を出さない、という考えはありだと思います。

    特に、小さいお子さんがいるような方なら万一を考えて本名と顔を隠したいという方もいらっしゃることでしょう。また、リアルでストーカー被害に遭ったことかあるとか、あまりリアルの知り合いに見つけられたくないという場合も、非本名で非顔出しという選択をしたほうがいいと思います。

    ただし、その場合は普段の発信内容も気をつけなければいけません。窓から見える風景から自宅を特定されたり、SNSにアップする写真から行動範囲を特定されてそこからさらに個人情報掘られたり……ということもあります。非本名+非顔出しなら安心、と考えないようにするといいと思います。

    「この名前でライター活動できる?」という点から考える

    ちゃんとした名前(本名含む)にしようがゆるい名前にしようが、ひとつだけ確かなことがあります。それは、ライターを続ける限りその名前を名乗り続けなければいけないということです。

    たとえば、「本名や顔は出したくない。私は猫が好きだから、アイコンは猫で名前は『にゃんご』にしよう!」と決めたとして、営業や打ち合わせ、取材などの場でずっと「こんにちは、ライターのにゃんごです」と名乗り続け、呼ばれつづけないといけないわけですよ。

    これを考えると、どんな名乗りがいいかというのはなんとなーく見えてくるかと思います。

    あと、本名にせよ非本名にせよ、どう名乗るかを決めたあとにやっておいたほうがいのが名前を検索すること。同姓同名の人がいるかいないか、いた場合はどんな人かというのを見ておくといいと思います。

    たとえば、同姓同名のライターがいたりしたらちょっと紛らわしいですよね。過去に炎上した人と同じ名前だったら誤解を招きそうだし……「これはちょっと困るかな」という結果が出てきたら、その名前はやめておくのも選択肢のひとつでしょう。

    名前と顔出しをどうするかは、いろんな視点から考えよう

    ということで、これからライターになる人は名前や顔出しをどうするかというお話でした。なんとなく本名+顔出しで仕事始めてしまった私がいうのもなんですが、名前と顔出しをどうするかはいろんな視点から考えることができると思います。自分はどうありたいかを軸にいろんな点から考えて、納得いく選択をしてくださいね。

    なお、私は多分、ライターデビュー前に戻れたとしても今の名前でやっていたと思います。今の名前は呼びやすいので気に入っています。顔出しは……うーん、これはちょっとわかりません。顔出しアイコン好きなんだけど、数年に1回撮りなおすのがちょっと面倒なんですよね。だけど、かといって自分の顔以外の何をアイコンなどにすればいいのかもわからないので……やっぱり顔出しするかなあ……

    About This Author

    鶴原早恵子
    京都在住フリーライター。SEO記事から取材・インタビュー記事まで作成。取材可能範囲は関西中心に、全国・リモートも対応いたします。鉄道・お出かけ系記事の場合は写真も自分で撮影可能。鉄道好きなのに乗り物酔い体質なのが悩みのタネ。