ライターが考える、いい文章を書くたった一つのコツ

ライターが考える、いい文章を書くたった一つのコツ

文章を書くのは難しい、という声をよく聞きますが、安心してください、プロのライターも毎回「文章を書くのは難しい」と頭を抱えています。プロでも頭を抱えるのです、いわんやノンプロをや。

とはいえ、ノンプロの人でも働いている以上「文章を書く」ということからは逃れられないのが人生。日々のメールや業務連絡のメッセージ、ときにはプレゼンの資料など、文章を書く必要に迫られることは多々あります。

ということで、今回は「プロのライターが考える、文章を書くときに一番意識しておくべきポイントとその対処法」についてお話ししようと思います。

文章を書くときに一番意識しておくべきは「私と読者は別の人」

文章の難しさは、つまるところ「筆者と読者は別の人である」ことに集約されるのではないかと思っています。

というのが、人って、同じ言葉を聞いても、同じものをイメージするとは限らないんですね。

たとえば、「散歩していると、犬に吠えかけられた」と聞いた時、あなたはどんな状況を想像しますか?

あなたが散歩しているのはどこでしょうか。近所の住宅街でしょうか、それとも郊外の自然豊かな散歩道でしょうか。子供が多い公園の近くでしょうか、歴史的な建物が立ち並ぶ、観光客に人気のスポットでしょうか。

犬はどんな犬でしょうか。大型犬でしょうか、小型犬でしょうか。犬は飼い主との散歩の途中でしょうか、それともどこかの家から、塀越しに吠えたのでしょうか。リードに繋がれていましたか?そのリードの長さはどれくらいだったでしょうか。

このように、同じ文章を読んでも、イメージするものは人によって違います。

そしてつまるところ文章力というのは、書き手のイメージをより正確に相手に伝えることができるかどうか、という点に尽きるのです。

とはいえ、1から10まで伝えようとするのはNG

とはいえ、1から10まで同じイメージを共有しようとすると大変です。たとえばさっきの文章なら「灰色のブロック塀があって、その向こうには和洋折衷様式の立派な家が建っていて、その前をデニム姿でぶらぶら歩いていたら向こうの角から散歩の途中の柴犬が飼い主と一緒に曲がってきて……」みたいなことを書いたら、くどいだけですよね。

だから、伝えたいポイントをしっかり絞る。絞った上で、その点についてだけは過不足なく伝わるように書く。これが大事です。

「重要なポイント」はなにか。自分視点ではなく読者視点で考える

そして、これが最も重要なポイント。伝えるべき重要なポイントはなにかについては、自分で判断してはいけないんです。

では、何で判断するか。それがいわゆる「読者目線」なんですね。

読者目線とはどういうことか。ライターの仕事で具体例を挙げると、ECサイトの商品説明文なんかが典型的です。ショップ側には「この商品はここがすごいんです!」とアピールしたい気持ちがあります。でもお客様側が知りたいことは、ショップがアピールしたいこととは違うことも多いのです。

たとえば「この服はリネン100%です!」とショップはアピールしたい。でもお客様は、素材ではなく「この服は涼しく着こなせるか?」「自宅で洗えるか?」「ケアは難しくないか?」ということを知りたい。

と、なると、ショップが出す文章としては「リネン100%です」というのはあまり良くないんですね。「リネン100%だから、お家で洗えて夏も涼しく過ごせます。干すときにきちんとシワを伸ばして干せば、アイロンも不要!」みたいな文章がより良い文章、ということになる。

こういう考え方は、特にプレゼンの文章を考えるときに役立ちます。この商品やサービスの、こういうところをアピールしたい!という気持ちはわかります。わかりますが、相手はどんな商品やサービスを求めているのかを考えて、その目線でアピールポイントを考え、文章を書くことが重要なんですね。

ということで、いい文章を書くたった一つのコツ、覚えて、実践してみてください。

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