【運行終了】【体験記】WILLER EXPRESSのエグゼクティブシートで大阪から東京へ

先日、大阪発東京行の夜行バス、WILLER EXPRESSの「エグゼクティブシート」を利用しました。その感想などを簡単に、メモとして残しておこうと思います。

あくまで個人の感想ですよ!

■WILLER EXPRESSのエグゼクティブシートとは?

WILLER EXPRESSのエグゼクティブシートというのは、公式サイトの説明によると「移動を感じさせない”スタイリッシュ”で”ラグジュアリー”な空間をご提供」するシートとのこと。

ちょっと贅沢感ある、ワンランク上の快適な夜行バスのシートということですね。お値段もちょっとお高めで、1万1千円を越えています。ちなみに、大阪から東京行きの夜行バスを「夜行バス比較ナビ」で検索したところ、安いものなら2,000円以下でもあるようです。

■WILLER EXPRESSのエグゼクティブシートを選んだ理由

では、なぜこのような価格の席を予約したのかと言うと、実は、完全に趣味です(笑)

というのが、私、「珍しいもの」「非日常感あるもの」が大好きなんですね。

最近は夜行バスでも、新幹線とほぼ同等あるいはそれ以上のお値段の、贅沢感あるシートのものが運行されています。WILLER EXPRESSのエグゼクティブシートはその中のひとつ。確かに、高額の夜行バスは価格的にはお得感はないかもしれません。ですが、私の場合は夜行バスはそう頻繁に利用しないので、どうせ利用するならちょっと贅沢な、珍しいものに乗りたいと思ったわけです。

■荷物トランクなし!? 荷物は極力コンパクトに!

WILLER EXPRESSのエグゼクティブシートには、ひとつ困ったことがあります。それは「荷物を預けられないこと」。

WILLER EXPRESSのエグゼクティブシートは、2階建てのバスの1階部分を利用しています。そのため、通常の長距離高速バスなら当然あるはずのトランクルームがありません。つまり、「手荷物は持ち込むしかない」わけです。当然、手荷物はシートの横などに置ける大きさにまとめておかなければいけません。

そこで今回は、できるかぎり荷物を減らしました。

・ノートPC(ASUSの2in1)
・スマートフォン
・モバイルバッテリーとコード
・財布
・小さなペンケース(中身はフリクションボールペンと普通のボールペン)
・着替え(下着とトップスのみ)
・化粧品一式
・コンパクトに畳めるエコバッグ(帰りにお土産など購入したとき用)

これを、ヘルシーバックバッグのMサイズに詰め込みました。ちなみにこのバッグはかなりお気に入りで、容量10Lとコンパクトながら、普段のお出かけから1泊程度の旅行まで十分乗り切れます。とはいえ、着替えはなるべくコンパクトに畳めて皺になりにくいものを選び、化粧品もできるかぎり小さな容器に詰め替えるという工夫は必要でした。Twitterでみかけた、コスメ軽量化ライフハックについてのツイートがとても役に立ちました。

■乗車当日!

続いて、乗車当日の話です。

当日は23時15分ごろまで堺筋本町にいまして、そこからまずは地下鉄を堺筋線→谷町線と乗り換えて東梅田へ。
そこから乗り場のある梅田スカイビルへと向かいます。

個人的には、「いくら梅田とはいえ、24時近くなら人少ないのでは?スカイビルに向かう地下通路とか怖そう」と思っていたのですが、まったくそういうことはありませんでした。人がたくさんいたので、けっこう、いえ、かなり安心できました。

スカイビルにあるWILLERバスターミナルの様子。ちょっとしたお土産も買えます。飲み物の自動販売機もありますが、スカイビルのすぐ近くに小さなコンビニ(FamilyMart)があるので、乗車時の飲み物など購入するときはそっちに行ったほうがよさそうです。私もそうしました。

■いざ乗車!~降車まで

ターミナルで待っていると、発車時刻の約10分前に呼び出しがかかり、すぐ近くのバス停留所へ移動します。そして、予約画面を乗務員さんに見せて、改めて席を教えてもらって乗車。

実際乗ってみたエグゼクティブシートの感想は以下のとおりです。

・シートは想像通りゆったりしていて座りやすい
・しかし、やや古い?印象はある
・足元はゆったり伸ばせる
・リクライニングは後ろの人が気になってしまい最大限倒せなかった(これは私の性格によるところが大きいかも)
・バッグを置けるようなスペースは意外と狭い。荷物をコンパクトにしたのは大正解。大きめのリュックサックなら置くところに困りそう
・ドリンクホルダーの場所がわかりにくかった。ペットボトルだったので、フタを締めて網ポケットに入れておきました
・意外と眠れない

最後の「眠れない」については、WILLER EXPRESSのせいとはいい切れません……季節柄、ちょっと車内が蒸し暑かったような気もするし、あるいは自分の気がちょっと立っていたせいかもしれないし。途中、PAで2回ほど休憩を取ったのですが、そのときもきっちり目が覚めてしまいました。

この日は、たまたま高速で事故があったため、予定時刻を40~50分程度遅れて到着。バスの到着時刻は道路状況に大きく左右されるから、ギリギリでスケジュールを組まないようにすることは大切ですね。

降車後は、オプションで申し込んでいた女性専用のカプセルホテルで入浴&休憩。このオプションは申し込んでおいて大正解でした。夜行バスで移動される方、特に女性の方は、WILLER EXPRESSに乗るかどうかに限らず到着後にお風呂に入れるオプションがあれば申し込んでおくことをおすすめします。汗を流して、ゆったり着替えや化粧ができるだけですっきりするし、気持ちに余裕も生まれます。

■コスパ的には微妙なケースもありそう?

こんな感じで利用したWILLER EXPRESSのエグゼクティブシートですが、全体的な感想としてはちょっと微妙だなあというのが正直なところです。理由は2点。

まずは、手荷物について。1万円以上するお値段で、荷物を預けられないのはちょっと不便を感じます。今回は勉強会中心の行程だったので荷物をコンパクトにまとめることができましたが、旅行などの目的で使うなら、荷物はより大きくなる可能性が高い。そんなときに荷物をトランクルームに預けられないのは困ります。

そして、その不便さを補うほどシートが快適だったかと言うと、そうでもない。確かに横幅は余裕があるし、首あても使いやすい。楽は楽なんですけど、「断然楽!」というわけではないのではと思います。ほかの夜行バス会社も利用したことがありますが、そことの差額分を考えてもまたこれを、という気にはちょっとなりにくいかな、と。

こういったことから、あくまで個人の感想ですが、確かに贅沢感あるシートであったけど、全体的な利便性(荷物を預けられるとか)から考えるとコスパは決していいとは言えないかなと思います。次、夜行バスを使う機会があったときはほかのバス会社を選ぶんじゃないかなあと……

とはいえ、たとえば帰省などで大きな荷物は先に送り、ほぼ手荷物だけで移動するという人にとっては悪くない選択だと思います。要するに、用途に合った設備のバス、シートを選んで利用しましょうというごくごく当たり前の結論になってしまうのでした。

何かの参考になれば、幸いです。

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