コロナ禍のあれやこれやで、やっぱりちょっと大変なフリーランス業界。ありがたいことにリピートや継続のお仕事もあるのですが、それに甘えていられないのがフリーライターというお仕事です。営業しなければいけないときも当然あるわけなのですが、今日は、どうやって新しいクライアント様を探しているかについて簡単に紹介しようと思います。もしかしたら、初心者ライターさんにも参考になるかもしれません。
まずは自分から動いてみる
1.検索する
まずはとりもなおさず「ライター 募集」で検索する。
とはいえ、このキーワードでGoogle検索するとめちゃくちゃ数が出てくるので、得意分野がある、やりたいジャンルがある場合はこれにひとこと付け加えるといいと思います。「コスメ ライター 募集」みたいな感じで。地元中心に仕事を探しているなら「ライター ○○」と地名をプラスして探してもいいかもしれません。意外と見つかります。
あとは、Twitter、Facebook、noteなどのSNS(noteはSNSとは少し違いますが……)なとで探すのもいいと思います。
ただ、検索してヒットする情報は玉石混交です。特にTwitterは、アフィリエイターの方のなにげない「ライターさん募集しようかなー」みたいなツイートまでヒットします。「ライターですがお仕事募集しています!」みたいな投稿もヒットします。こういう、言い方悪いけれども「ノイズ」的なものもそれなりの数はあるので、人によってはちょっと面倒くささを感じるかもしれません。ミュート機能などを活用して、自分で探しやすいようにいろいろカスタマイズする必要があると思います。
2.クラウドソーシングサイトで探す
ライター初心者の方にとっては、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトで未経験者歓迎の案件を探すのも手軽でいいかもしれません。
ランサーズ | 日本最大級のクラウドソーシング仕事依頼サイト
ただし、よく言われるとおり、未経験者歓迎の案件は報酬は高くありません。経験者優遇などの案件ですらあまり高くありません。私も一応登録それぞれのサイトに登録していますが、ほとんど使っていません。たまーに「最近使っていませんよね?」とログインを促すメールが届くほどです。時間があるときに何か掘り出し物的な案件(報酬の低さには目をつぶってでもやりたい・メリットがある案件)がないかなーと眺める程度です。
ただし、だからといって舐めてはいけません。たまーに、思いがけない掘り出し物案件があったりします。私の場合、ある案件がその後の一般メディアでの応募時に効きました。こういうのがクラウドソーシングサイトの面白いところなんでしょうね。「将来的にこういう仕事をしたいから、それに役立ちそうな仕事を探す」と割り切って使ってみるといいかもしれません。
時間をかけて良案件を探したいなら、転職サイトなどをチェック
3.転職サイト・ビジネスSNSで探す
転職サイトは正社員募集専用と思っていませんか? 実は、「業務委託」としてフリーランスを探している案件が掲載されていることもあるんです。私はIndeedとWantedlyを利用したことがありますが、Indeedで1社、Wantedlyで数社ご縁ができました。
Wantedly(ウォンテッドリー)「はたらく」を面白くするビジネスSNS
Wantedlyはちょっとくせがあって、普通の転職サイトとはちょっと違うんですよね。公開ページに条件などが載っていないことも多いので、相手と直接メッセージをやりとりして条件などを確認しておかなければいけません。
メッセージでやりとりしたあと、トライアルやSkype・zoom、Whereby(昔のappear.in)などを使ったWEB面談を行なって決定、という流れになることが多いようです。
転職サイトは法人が募集をかける場所なので、比較的条件の良い案件が見つかる傾向があるように思います。ただし、クラウドソーシング以下のレベルの低単価を提示されたこともあるのであくまで「傾向」として考えておいてください。ある程度経験積んだライターさんにはぜひ利用をすすめたいところ。
Wantedlyについては、こちらの記事でも紹介しています。
4. コンテンツ制作会社に登録する
コンテンツ制作会社に登録しておくと、制作会社から「こういうコンテンツを作れるライターはいませんか」という募集が定期的に届きます。
とはいえ、コンテンツ制作会社に来る依頼は多岐にわたります。そのため、自分の得意ジャンルの募集がかかるかどうかはわかりません。また、得意ジャンルの募集がかかったとしても、コンテンツ制作会社に登録しているライターが何人も「やります!」と手を挙げるわけなので、毎回自分が受注できるとはかぎらないのも不安定なところ。
また、制作会社経由で受けた仕事はのちのち実績として公開できないケースがほとんどです。私自身、ライターとしてのキャリアはコンテンツ制作会社の外部委託ライターからスタートさせています。結構大手企業の案件もやってきましたが、そこは自分の実績として一切出していません。出せません。こういった事情から、公開できる実績が欲しい人にはあまりおすすめできません。
コンテンツ制作会社はライター登録にあたりテストライティングなどのスキルチェックを行っているケースも多くあります。あまりに初心者すぎると、スキルチェックに通らず登録自体ができないという可能性もあります。ある程度キャリアを積んだ方のほうがいいかもしれませんね。
とはいえ、無事登録でき、案件を受注することができれば、勉強になることも多いです。コンテンツ制作会社のクライアントはしっかりした法人であることがほとんどなので、仕事のやり方がとてもスムーズ。また、コンテンツ制作会社のライティングチームとして仕事をするので、他のライターやディレクターの仕事のやり方をみることができ、勉強にもなります。
待ちの姿勢も大事!「ホーム」や「つながり」を作って育てる
以上紹介した方法は、いずれも自分から探しに行く方法です。このほかに2つ、即効性はないけれども、ひょいっといいお話が舞い込んでくることがある方法があります。長く仕事を続けておきたいなら、この方法も並行して整えておくことをおすすめします。
5.ウェブ上に「ホーム」を作る
サイト、いやブログでもnoteでもいいのですが、とにかく自分の「ホーム」をウェブ上に作っておくことをおすすめします。ライターがライター募集案件を探すのと同様に、クライアントもライターを検索して探すことがあります。そんなときに見つけてもらうようにするには、「自分というライターがここにいる」とウェブ上で主張しておくことが必要です。
私ももうサイト作って長いのですが(何年くらいだろう?)サイトのメールフォーム経由で問い合わせていただき、ご縁ができたことはいくつもあります。
6.ライター同士のつながりを作っておく
意外と馬鹿にできないのが、知り合いの紹介です。紹介してもらった仕事は、お互いに自分の信用かかっているのでスムーズに仕事をするし、場合によっては気心知れた知り合いとチーム組んで案件にあたることができるので、けっこうありがたいこともよくあります。
私も知り合いの紹介を通じて、大きな企業の案件をすることができたり、自分には絶対できないと思っていたジャンルの案件をすることができました。また、知り合いのライター6人くらいでビジネス書籍のライティングを行ったこともあります。どの案件もとても勉強になりました。
仕事を探すルートは複数準備しておくのがおすすめ
「で、結局どうやって探すのがおすすめよ?」
と聞かれたら、「こういった方法をいくつか組み合わせてください」というのが結論。
というのが、それぞれの方法によって募集される案件の傾向が違うんですね。たとえば同じ旅行系メディアの記事だったとしても、クラウドソーシングサイトで募集されるのはいわゆるまとめ記事が多く、転職系サイトで募集されるのは実際に自分で取材する記事が多かったりします(もちろん例外もあります)。
ですから、複数の方法で探してみて、自分に合った案件が多く見つかる方法を見つけるといいのではないでしょうか。
それから、クラウドソーシングにしてもbosyuにしてもTwitterにしても、ある日突然使えなくなってしまう可能性はありますよね。それを考えると、これらの外部のサービスを使って積極的に探すのと並行して、自分のサイトや人脈などのルートを作っておくと万一のときも安心です。
ということで、仕事探しは複数のルートを並行して使っていきましょう、というお話でした。