※2023年10月、全面的にリライトしました。
「ライターを探しているけれども、どうやって探したらいいのかわからない。そう悩む社長さん、けっこういますよ」という話を最近ちょこちょこ耳にします。
確かに、情報発信が重視される昨今、会社のホームページの定期的な更新やブログ、SNSの投稿やメールマガジン、ホワイトペーパーや社内報など、業務として継続的にライティング、文章を書くことに迫られる会社は、規模の代償を問わず多いでしょう。
広報部があれば広報の方が書くことがほとんどだと思いますが、広報部があるとは限りません。総務部や営業部の方が担当するケースもありますが、そのような方々には日常業務があります。文章作成業務が多くなれば、通常業務が圧迫される可能性もあるでしょう。
そこで考えた解決策が「ライターに依頼しよう!」。だけど、肝心の依頼方法がわからないとお悩みの方が多いそうなんですね。
ということで今回は「ライターってどう探せばいいの?」とお悩みの社長さんや企業の方に、探し方を4つお伝えします。
今回のポイント
ライターを探す方法4選
ライターを探す方法を4つ紹介します。なお、方法は基本的にお金を極力かけずに探す方法に絞りました。このほかにも例えば転職サイトなどに業務委託として求人広告を出す方法などもあるのですが、これはこれで広告費などが必要になると思うので割愛しています。余裕があれば検討すればいいかな、レベルです。
なお、ライターは下記の記事で書いたような方法で仕事を探すことが多いです。これも参考にできるのではないでしょうか。合わせてお読みください。
SNSやGoogleで「ライター 地域名 条件」で検索する
まずは、SNSやGoogleで検索しましょう。
検索するときのポイントは「ライター」だけで検索しないことです。できれば最低でも「ライター 地域名」もしくはライターに求める条件を加えて「ライター 地域名 ホームページの文章作成」「ライター 地域名 SEO」「ライター 地域名 SNS投稿代行」などですね。こうすることで、求めているライターのサイトやSNSアカウント、noteなどがピンポイントで見つけられる可能性が高まります。
この方法のメリットは、SNSの投稿文やブログを通じてライターの文章のテイストや人となりがわかりやすいことです。特にwebメディアに寄稿しているライターの場合、公開されている記事には必ず編集の手が入っています。私の文章もそうです。そのため、編集が入らないその人の素の文章がどのような感じかは、ポートフォリオだけではわからないことが往々にしてあります。しかし、SNSの投稿文やブログなどには編集の手が入っていません。そのため、その人の本当の文章レベルやテイストがわかりやすいのです。
ライター名鑑などのライターまとめサイトを活用する
Web上には、ライターの情報をまとめたサイトがいくつかあります。たとえば雑誌『ライターマガジン』がまとめている『ライター名鑑』。ライター名鑑はもともとは冊子なのですが、その内容についてはnoteでも無料公開されています。地域ごとにまとめられているので便利ですよ。
誰かに紹介してもらう
誰かに紹介してもらうのも方法のひとつ。実はライター業界、ある程度のスキルやキャリアを持つ人の間では、結構内輪でさまざまな紹介案件が飛び交っています。
たとえば同業者や取引先に、最近ホームページを作った、リニューアルした、ブログやSNSを定期的に更新しているといったところがあれば、その会社に聞いてみてはいかがでしょうか。最近、○○さんのところホームページ新しくしはりましたよね。文章ってどうしはりました?実はうち、こういう事情で文章を書いてくれる人を探しているんですが……」と相談してみれば、きっと何かしらの返事があるはずです。
これは個人的な経験なのですが、お付き合いのあるホームページ作成業者さんから、「この会社さんのブログ書いてもらえませんか?」と声をかけていただき、企業のブログ(コラム)を書くお仕事をいただいたことがあります。ホームページ作成業者さんはライターとの付き合いもあるので、お付き合いや繋がりがあるなら、誰か紹介してもらえませんかとお願いするのも方法のひとつです。
クラウドソーシングサービスやスキルシェアサービスを利用する
クラウドソーシングサービスやスキルシェアサービスを利用するのも方法のひとつです。
スキルシェアと呼ばれるサービスは、自分の持っているスキルを提供してお金を稼ぐサービスです。従来は企業側(依頼者側)が「こういうことをしてくれる人いませんか?」と募集をかけるのが一般的でしたが、スキルシェアにおいては、フリーランス側(依頼者側)が「こういうことできますので、だれかお仕事させてくれませんか?」と仕事を探している、と考えるといいでしょう。
代表的なスキルシェアサービスとして、ココナラが挙げられるでしょう。
最近はクラウドソーシングサービスでもスキルシェアサービスを行っています。大手クラウドソーシングサービスのランサーズでは、パッケージと呼ばれるスキルマーケットコーナーがあります。
ただし、クラウドソーシングサービスやスキルシェアサービスの中には、副業ライターも多くいます。副業がダメというつもりは一切ありませんが、もし専業のライターを探したいなら、まずライターのプロフィールをしっかり確認する必要があるでしょう。
ライターを「募集」する方法は?
ライターを探すときには、募集するのも方法のひとつです。
募集方法には、SNSなどで「ライター募集」のハッシュタグで投稿する、予算に余裕があるなら転職サイトなどに業務委託ライター募集などの広告を出すなどの方法があります。
ただし、この方法は時間がかかる可能性があります。SNSを普段あまり運用したことがないなら、ライターも少し警戒してあまり応募してこないかもしれません。転職サイトに広告を出す場合は、お金もかかります。
そのようなデメリットも踏まえた上で、ライターを募集する場合は、末永くお付き合いできる広報やSNS、SEO関連の業務委託者を探す、みたいな感覚でいたほうがいいかもしれません。
ライターを探すときに考えておくべきこと
ライターを探すときには、業務内容と報酬について考えておいたほうがスムーズです。以下のような内容を明記した上で問い合わせると、ライターとの交渉がスムーズになります。
業務内容
まずは業務内容です。抑えておくべき内容は以下の3つです。
文章量
業務内容として、文章量は必ず考えておかなければいけまん。ブログを書く場合は1記事あたりの文字数ですね。ホームページの場合は、全体的なページ数でもかまいません。たとえば「社長に1時間程度インタビューしていただき、500字程度くらいにまとめてほしい」などでもいいので、だいたいの文章量を考えておくと、ライターは作業量を見積もりやすいので助かります。
文章作成以外に必要な作業
文章作成以外に必要な業務があれば、それもリストアップしておくといいでしょう。取材は必要なのか、必要な場合どれくらいの手間や時間がかかるのか、写真の撮影は必要か、必要でない場合は別途画像を素材サイトから選んだり、購入したり、加工したりする手間は必要かも考えておくといいと思います。これもやはり、ライターが作業量を見積もるときに必要な要素です。
スケジュール感
ブログ作成などの継続的な案件の場合は、更新頻度を決めておきましょう。月何回、週何回更新すればいいかを伝えてください。また、ホームページ作成のような単発業務の場合は、取材がいつごろで、いつごろまでに原稿が欲しいかも決めておくと、ライターもスケジュールが立てやすくなります。
報酬
一番むずかしいのが報酬でしょう。ライターは基本的に、業務内容を聞いて作業量を見積もり、その作業量と報酬のバランスが取れているかを考えています。
適正な報酬がいくらかは、案件によって異なります。相場がいくらかわからない場合は、たとえば「社員にこれだけの仕事をさせるなら、これくらいはかかるだろう」みたいな感覚を元に考えていいと思います。「週1回のブログ更新、アイデア出しから画像選定、最後にWordpressに入稿まで全部社員にさせた場合、特別手当として1本いくらくらいなら社員は引き受けてくれるかな」と考えるとわかりやすいでしょう。「予算の都合上これくらいしか出せない」でもかまいません。
また、相場がわからないからライターに見積もってほしいというのもありです。そしてもし見積もりが出たら、まずは金額そのものよりも「この作業内容でこの数字は妥当だろうか?」という視点で考えることをおすすめします。
ライターはたくさんいます!いい人と出会えますように
ライターの探し方はいろいろあります。検索や各種サービス、つてなどを活用して、条件に合ったライターと出会ってください。
ライターも、常にいい案件がないか探しています。私の場合、最近はご紹介でお仕事をいただくことも多いのですが、それでも新規のお問い合わせや応募でお仕事をいただくことはゼロではありません。
今回の記事を参考に、いいライターとのお付き合いが生まれることを願っています。