オンライン取材!さて、音源どうやって録音しよう?

オンライン取材!さて、音源どうやって録音しよう?

緊急事態宣言が解除され、対面取材も再びできるようになった!……と思ったら、一部地域を中心に再びcovid-19感染者数がじわじわ上昇。なかなか予断を許さない状況が続いているなあと思っています。

コロナ禍で一般的になった取材方法に「オンライン取材」があります。遠隔地の方に電話やSkypeなどを使って取材したりクライアント様と面談したりなどの機会はよくあったのですが、これがさらに一般化してきたという感じですね。使われるツールも、電話やSkypeからzoomなどに変わってきています。

ただ、オンライン取材で一つ悩むのが、インタビューの音源の録音。

ということで、今回はこの「オンライン取材の音源録音」について少し話したく思います。

今回のポイント

  • オンライン取材の場合は、スピーカー通話で録音
  • 高音質がいいなら通話録音用のイヤホンを使うのもあり
  • 録音前には相手に断りをいれるのを忘れずに
  • 最初に確認:そもそも、インタビュー取材に録音がなぜ必要なのか

    そもそも、なぜインタビュー取材時に録音をしておいたほうがいいのかという話から。

    いろいろ理由はありますが、私は、最大の理由は「言った言わないの話になるのを避ける」ということだと思っています。

    私の場合、音源をどう使うかは案件によって違います。音源をしっかり聞き返して、しっかり文字起こししてそこから記事を作成していくこともあります。反対に、音源はほとんど聞き返すことなく、手元のメモだけを元に記事を作成していくこともあります。

    また、音源はクライアントに渡さなくていいケースもあれば、原稿と取材音声・文字起こしの3つをそろえてクライアントに納品しなければいけないケースもあります。

    短いコメントをもらうだけで、手元のメモだけでことたりる。クライアントに音声を提出する必要もない。そういうケースであれば、音声を録音しておく必要はないのでは?と思われるかもしれません。

    だけど私は、それでも音声は録っておくし、念のため音声もある程度の期間は保存しておきます。

    というのが、あとあと記事が公開されてから取材先から「こういうこと私は言ってません」と言われたくないからなんですね。

    もちろん、そういう経験は今までしたことはありません。ありませんが、「あ、これしっかり録音しておかないとあとでややこしいことになるかもしれないな」と思ったことは何回かあります。もしかしたら、言った言わないの話に発展しなかったのはただ、運がよかっただけなのかもしれない、と思うこともあります。

    また、もしかしたら、先方の発言を私が誤解してしまって意図が違う文章を作ってしまう可能性だってあるわけですよね(これも幸いなことに、今までそういうトラブルはありませんでしたが)。

    そういうときも、録音があればお互いにそれを元に話ができるのではないかな、と思っています。

    転ばぬ先の杖……というと大げさですが、なにかあったときにきちんとソース付きで「これこれこうですよ」と言えるように。取材先の方と私の両方をきちんと守れるように。そういう意味で録音はするようにしています。

    オンライン取材の録音方法は2つ

    対面インタビューのときは録音も特に問題がありません。「念のため録音させていただきますね」と言って、目の前にICレコーダー置けばいいんですから。では、オンラインインタビューの場合はどうすればいいのか。私は主にこの2つの方法をとっています。

    スピーカー通話を録音する

    ひとつめは、対面インタビューの時同様に「念のため録音させていただきます」と断って、ICレコーダーを自分の目の前に置いて、スピーカー通話する方法。アプリも何も使わない、一番シンプルな方法だと思います。

    ただ、これをすると、音質がいまひとつ良くないケースがあるんですよね。

    まあ、音質なんてあまり気にしなくていいのかもしれませんが、zoomなんかでもヘッドホンを使わずに会話するとハウリングみたいな音がすることありませんか?

    そういうのが気にならないというならこのやり方でいいのですが、気になるという場合は次に紹介する通話録音用のイヤホンを使った方法というのがあります。

    通話録音用のイヤホンを使って録音する

    もうひとつの方法は、通話録音用のイヤホンを使う方法。

    通話録音用のイヤホンは、耳にさすイヤホンの外側部分にマイクがついているというシンプルな構造をしています。イヤホンをICレコーダーに接続し、耳に挿して、その上からヘッドホンを付けたり受話器やスマホを押し当てると、イヤホンのマイク部分が相手の声を、ICレコーダー本体のマイクがこちらの声をきちんと拾ってくれるというありがたい仕様。

    ちょっとコメント的な短いお話を聞くための電話取材のときは、私はこの方法を使います。あらかじめイヤホンを耳に挿しておいた状態で相手で電話をかけて、つながってお話できる状態になったら、「念のため録音させていただきます」と断ってICレコーダーのスイッチを入れるだけ。

    ただ、この方法にはひとつ欠点があります。それは「1つのICレコーダーでしか録音できないこと」。万一の録音ミスを考えて複数のICレコーダーで録音しておきたい場合は、これではちょっと心細さを感じるかもしれません。

    通話録音アプリは?iPhoneの場合……

    スマートフォンを使う場合は、通話録音用のアプリが使えれば便利なのだろうと思います。しかし、iPhoneで使えそうな通話アプリは調べた範囲ではあまりないようなのですね。そこでこういった方法を駆使してやっています。

    Androidだと通話録音用のアプリいろいろあるのかな? あるならあるで、ちょっと羨ましい。楽だろうなあ。

    録音前にはひとこと断りを入れるのを忘れずに

    ということで、今回は、オンライン取材での音源の録音方法についてのお話でした。

    ひとつだけ注意が必要なのは、対面にしてもオンラインにしても、録音前にはひとこと「念のため、お話を録音させていただきますね」と相手に声をかけること。

    会話の録音自体は違法性がない……らしいのですが(このあたりはいろいろ検索すると出てくると思います)、私はマナーとして、ひとこと声をかけるようにしています。「万一、言葉の行き違いがあったときに困るので」などの理由を添えると、まず断られることはないと思います。

    About This Author

    鶴原早恵子
    京都在住フリーライター。SEO記事から取材・インタビュー記事まで作成。取材可能範囲は関西中心に、全国・リモートも対応いたします。鉄道・お出かけ系記事の場合は写真も自分で撮影可能。鉄道好きなのに乗り物酔い体質なのが悩みのタネ。

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