フリーランスがカフェでの仕事を避けるべき理由と代替策

フリーランスがカフェでの仕事を避けるべき理由と代替策

カフェの片隅で、パソコンでちょっとした作業をする。「フリーランス」と聞くとそのような光景を思い浮かべる方もいるかもしれません。

もちろんそうやって仕事をする方もいらっしゃるかもしれませんが、基本フリーランスはカフェで仕事をしないと思っていいのではないかと思います。n=1で恐縮なのですが、少なくとも私は普段カフェで仕事をすることはないし、普段カフェで仕事をしているライター仲間もほとんど見たことがありません。

今回のポイント

  • カフェでの仕事には情報漏洩リスクがあり、フリーランスが利用するのは避けるべき
  • スキマ時間があれば個室があるワーキングスペースが望ましい
  • 最近はワーキングブースが設置された駅もあり、スキマ時間活用に便利
  • カフェで仕事をすると情報漏洩リスクが発生する

    カフェで仕事をしない最大の理由は、情報漏洩リスクです。

    案件によっては、公開前の情報をもらってそれを元に記事を書くことがあります。このような情報を扱う以上、自分からそのような情報を漏らすリスクは抑えたいのですが、カフェなどの公共の場でそれが難しくなります。

    画面を人からのぞき込まれるリスク

    パソコンの画面をのぞき込まれて情報漏洩

    アナログですが、これ案外多いです。作業している席の位置にもよりますが、背後を歩いている人から画面は丸見えと考えていいでしょう。

    画面は小さいから文字まで読まれることはないだろう、立ち止まって画面を覗く人がいたらさすがに気づくだろうしと思うかもしれませんが、そんなことはありません。

    試しに、カフェに入ったときにパソコンを広げている人がいたら、その背後を歩いてみてください。案外チラ見でも画面に書いてある情報がわかることがあるものです。

    また、場合によっては隣や近くの席に座った人からも丸見えということもあります。

    Twitter(X)を見ても、時々「カフェで仕事をしていた人の画面が丸見えだった」と投稿している人がいます。「カフェ 画面 丸見え」と検索すると、なかなか怖い世界が広がっていて、ぞっとします

    資料をのぞき込まれるリスク

    カフェで資料をのぞき込まれることも

    似たようなリスクに、広げている紙の資料をのぞき込まれるリスクがあります。

    たとえばライターなら、インタビュー記事を作成するときにインタビューの文字起こしをプリントアウトして、それにいろいろ書き込みながら記事を作っていくことがあります。

    カフェでこの紙を広げながらあれこれやっていると、当然紙をチラ見されてしまうリスクがあります。

    どうせいつか公開する内容だから少々見られてもいいじゃない?と思うかもしれませんが、当然のことながら公開前の情報は非公開情報なので、人の目につきやすい状態にするのは望ましくありません。

    通話が聞かれるリスク

    カフェでの通話で情報漏洩

    クライアントとの通話も情報漏洩リスクのひとつです。

    通話の内容は周囲に丸聞こえ。さらにクライアント側は、背後が賑やかだと通話に集中できないこともあるでしょう。

    仕事の電話はカフェでは絶対にしてはいけません。もしかかってきたとしても「今出先なのでかけ直します」と言って、カフェを出て、周囲に人がいない静かな場所に行ってからかけ直すのがベストです。

    私の場合は帰宅してから、帰宅に時間がかかる場合は人のいない道の片隅に行き、口の周りを軽く手で覆って周囲に声が聞こえないようにして通話するようにしています。

    フリーWi-Fiのセキュリティリスク

    フリーWi-Fiにはセキュリティリスクあり

    フリーWi-Fiが使えるカフェはスマホやモバイルルーターの通信料金を考えなくていいから楽です。

    その一方で、一般的に、フリーWi-Fiのセキュリティはあまり高くありません

    一時期フリーWi-Fiのセキュリティに関する案件をしていたことがあるのですが、それ以来私は極力フリーWi-Fiを使わないようにしています。

    このあたりは総務省からも注意喚起されていますので、一度チェックしておくことをおすすめします。

    もちろんセキュアなフリーWi-Fiもあるので、上記サイトを参考に信頼できそうだと判断できれば使っていいでしょう。

    カフェで仕事をするならセキュリティリスク配慮は必須

    カフェで仕事をするなら、上記のセキュリティリスクに配慮した行動は必須です。

    端っこの、隣に誰もいない席に座る

    まずは、そもそものぞき込まれにくいような席を取ることはマストです。端っこで、隣に誰もいない席を選ぶようにするといいでしょう。

    カフェが混雑していて端っこの席がすでに埋まっている、隣に誰もいない席がない場合は、そこでの作業は諦めてしまったほうがいいでしょう。

    端末にのぞき見防止フィルターをつける

    まず必要なのは、画面ののぞき込み防止策です。

    ノートパソコンもタブレットもスマホも、のぞき見防止フィルターを着けましょう。

    紙の資料を極力広げない

    紙の資料も極力出さないことです。

    どうしても出さなければいけないときは基本的に裏返しにテーブルのを上に出し、必要なときだけ表をちらっと見るというレベルにしているといいと思います。

    自分のブログやnoteの更新作業をする

    カフェでは万一見られてもかまわない作業だけをするというのもいいと思います。

    フリーランスの方なら、自分でもブログやnoteなどをしている人が多いでしょう。その更新作業をカフェで行い、クライアントの仕事は自宅やコワーキングスペースなど落ち着いた場所でする。

    これなら万一画面を見られても特に支障はありません。

    フリーWi-Fiを使わない

    フリーWi-Fiの使用を避けるのもいいでしょう。個人のスマホでテザリングしたり、もしくはモバイルルーターを持ち歩いたりするのもいいと思います。

    私はだいたい自分のスマホでテザリングしています。

    個室のワーキングスペースならリスクも低い

    では、出先で情報漏洩のリスクが低く仕事ができる場所はどこでしょうか。

    私は、スキマ時間を使うなら駅などの個室ブース、まとまった時間が確保できるなら個室のコワーキングスペースやネットカフェを使うようにしています。

    スキマ時間活用なら駅などの個室ブース

    スキマ時間を活用したい場合は、駅などに設置されている個室ブースがいいでしょう。代表的なサービスとして「テレキューブ」を挙げておきます。

    京都にはあまり設置されていないのですが、大阪ならJR新大阪駅などに設置されています。たとえば乗り換え時間がちょっと長めにあるといったときはこういったブースを使うといいのではないでしょうか。

    予約や利用手続きがスマホで完結できるのもありがたく「ちょっと時間ができそうだから、空いてたら使おうかな」と電車の中からでも空きの確認・予約ができるのも便利でいいです。

    腰を落ち着けたいならコワーキングスペースやネットカフェの個室

    1時間くらい腰を落ち着けて作業をしたいような場合は、コワーキングスペースやネットカフェの完全個室を使います。

    ただし、ネットカフェは少し注意が必要で、場所によってはパーテーションがあるだけで天井部分は開放されているものを「個室」と呼んでいるところがまれにあります。ちゃんと壁で区切られた、完全個室の場所を選びたいものです。

    私がよく使うコワーキングやネットカフェは以下のとおりです。

    Hailey’5 Café 京都河原町店

    京都、四条河原町の交差点にあるネットカフェ。ここ、めちゃくちゃいいです。完全個室で、当日空きがあれば予約なしで利用可能で、掃除も行き届いていてとても快適。

    交通も便利な場所なので、京都市内で移動するときにスキマ時間ができそうなときは高確率で使います。

    阪急阪神ONS

    最近使って感動した個室のサテライトオフィス。千里中央を利用したのですが、清潔感あるし完全個室はあるし便利な立地だしで最高でした。

    最近四条河原町にもできました。Hailey’5 Café と同じビルなので、どちらを使おうか悩ましいです。

    快活CLUB

    大手ネットカフェの快活CLUBは、とにかくあちこちにお店があるのがうれしいポイント。「ここで完全個室のネカフェないかな」と探していたらだいたい見つかります。

    快活CLUBのいいところは、深夜・早朝の利用ができることです。

    以前深夜の取材をしたときは、始発まで快活CLUBの完全個室で資料まとめたり仮眠をとったりしながら過ごしました。

    オープンスペースでの作業には配慮が必須

    コーヒーブレイクかたがたできるカフェでの作業はけっして悪いものではありません。しかし、セキュリティなどを考えるとそれなりの配慮が必要です。

    できれば、カフェのようなオープンスペースではなく、ちゃんとした個室ブースやコワーキングスペース、完全個室のネットカフェなどの利用をおすすめします。

    万一の情報漏洩に備えた配慮をして、スキマ時間を活用しましょう。

    About This Author

    鶴原早恵子
    京都在住フリーライター。SEO記事から取材・インタビュー記事まで作成。取材可能範囲は関西中心に、全国・リモートも対応いたします。鉄道・お出かけ系記事の場合は写真も自分で撮影可能。鉄道好きなのに乗り物酔い体質なのが悩みのタネ。

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