一般的な会社員と比べると、自由な服装で仕事ができるのがフリーランスのいいところです。家で仕事をしているときだと、部屋着やスウェットだってOK。人によっては、家にいるときはタンクトップとショートパンツという人もいるかもしれません。
とはいえ、取材に出るときにはもちろんTPOに合わせた服装をする必要に迫られます。ということで今回は、取材時の服装についてのお話。「しまった!」と思った経験も合わせて紹介します。
なお、今回の話はあくまで「私はこうしている」という話です。私以上にきっちりした服装の方もいらっしゃいますし、私よりカジュアルな服装の方もいらっしゃるので、決して「これが正解だ」と思わないでくださいね。
※記事中の写真はすべてイメージです。
※2024年8月17日、関連記事として以下の記事をアップしました。盛夏の打ち合わせや取材、どうする?という話です。
今回のポイント
面談・打ち合わせ時はオフィスカジュアル風
クライアントとの面談や打ち合わせ時は、オフィスカジュアル風の服装をするようにしています。
たとえば、初めてお会いする方やオフィスにうかがう場合はちょっとかっちりめ、何度もお会いしていて気心知れている方やカフェなどでお会いするときにはちょっとカジュアルめ、などですね。
ただし、カジュアルといってもTシャツはまず着ません。女性の場合は、きれいめカットソーがおすすめです。男性の場合は、
相手の方の服装をなんとなく予想して、それと釣り合いがとれるかどうかを考えています。が、あくまで「予想」なのでちょこちょこ外れます。私だけジャケット着用!みたいなかっちりめ方向に外したときはまだいいのですが、私だけジャケット着てないようなカジュアル方向に外したときは内心ヒヤッとすることもあります。
インタビュー取材時はなるべくジャケット着用
インタビュー取材の場合は、いわゆるビジネス仕様の服を着ます。最低限、ジャケットはマスト。
ただ、たとえば製造業の現場におじゃまするときにはジャケットを省略し、きれいめカジュアルにすることもあります。これはケースバイケース。ボトムはだいたいパンツスタイルが多いです。
これは、フリーになりたての頃に女性コンサルタントの方から「製造業や現場の方の中には、こっちがあまりかっちりした服装・持ち物で訪問すると気持ち的に壁を作ってしまう人がいる」という話を聞いたのが理由。現場の人、オフィスの人、みたいな線引きをしてまうのだとか。
それからもう長い時間が経ち、自分で実際にものづくりの現場を取材した経験から考えると、考えすぎかな?と思うのですが、とはいえ「動きやすさ重視」「汚れても目立たない色」というのはマストかな、と個人的には思っています。
そのため、なんだかんだで黒のパンツに適当なトップスを合わせることが多いです。
私だけノージャケット!? 顔から血の気が引いた話
なるべくジャケットを着ようと思ったきっかけは、ある失敗でした。
春先のまだまだ肌寒い時期の取材でした。取材に出たメンバーはA社の社長さん(プレイングマネージャー的な、自分もどんどん現場に行って動くタイプの方でした)、スタッフの方2名、A社の下請けB社の方1名、カメラマンさん1名、そしてB社と契約している私の計6名。ちょっとした取材「班」の人数です。
どうしてこんな人数になったかというと、取材先がちょっと格式あるところだったんですね。常連さんには政財界の有名人もたくさんいる老舗旅館のそこそこ上の方に話を聞く、みたいなシチュエーションだと思ってください。取材兼ご挨拶ということでこれだけのメンバーになったのです。なお、これはあくまでたとえです。本当に老舗旅館かどうかは伏せておきます。
そのとき私が着たものは、ハイネックのセーターにゆったりとしたウールのワイドパンツ。取材先がちょっと寒い地域でもあったので、防寒を第一に、ただし、カジュアルにならないようには気をつけて、オフィスカジュアル風のコーデをしていました。
ところが、集合場所に行ってみると、ほかのメンバーはみなさんジャケット着用。スタッフの方にいたっては、きちんとスーツを着ていらっしゃる。カメラマンさんは動きやすさ優先かデニムをはいていらっしゃったんですが、上はカジュアルながらもちゃんとジャケット着用。
「うわあああ!やらかしたーーーー!」と内心叫びました。
別に、これで注意されたとか、それ以降声がかからなかったとかそういうことはないのですが、個人的にはもう大反省。こういうときの服装って、私はもちろん、私の直接の契約主であるB社の評判にも関わってきますからね。B社さんがA社さんから後で何か言われたらどうしよう……とヒヤヒヤしていました。
それ以来、ひとりで取材に行くときも、インタビューを伴う場合は秋・冬・春はジャケットを着用するようにしています。さすがに夏はクールビズが定着しつつあるのでノージャケットにしていますが、それでもちょっとかっちりめの服装を意識しています。
外出系の取材時は動きやすさ優先。ポケットも欲しい!
外出系の取材のときは、動きやすさを優先です。だいたいボトムはデニム。トップスは季節に合わせて、カットソーだったりTシャツだったりいろいろです。
ひとつだけ気をつけているのが、なるべくポケットがある服を着ること。特に夏になると、サファリ系やユーティリティ系の胸ポケットがある服を選ぶようにしています。
というのが、ポケットって便利なんですよ。カメラのレンズキャップや、場合によってはICレコーダーを入れておけるますからね。夏服はどうしてもポケットが少なくなるので胸ポケットがある服がとても重宝するのです。
足元はスニーカーが一番!
去年、ちょっと問題になった、働く女性の靴問題。フリーランスであっても、靴を履く以上この問題からは自由になれません。
私も以前は、インタビューなどでオフィスを訪問するときはパンプス、そうでないときは動きやすさ優先でスニーカー……と使いわけをしていたのですが、最近はもうどこに行くにも動きやすさ重視でスニーカーを選ぶようになりました。
ただし、あまりカジュアルすぎるものではなく、黒・グレー・紺などの、ビジネスシーンでもまあまあ使えそうなシンプルなデザインのものを選ぶようにしています。オフィス訪問するといっても、なんだかんだで結構歩きますしね。この動きは、全ビジネスパーソンに広がってほしいと思います。歩きやすいの、本当に大事!
フリーライターには、TPOに合わせたお仕事服は必要です
ということで、今回は軽く、お仕事服の話をしてみました。
フリーライター、特に女性のフリーライターの方の参考になれば幸いです。
とはいえ、くりかえしますが、これはあくまで私のお話。フリーライターは服装もフリーダム。オフィスでの打ち合わせや取材にも普段どおりのTシャツとデニムという服装で来られる方もいらっしゃいます。
また、特に男性の方は鉄道会社の車庫の取材でもきちんときちんとスーツを着て、ネクタイを締めてこられる方もいらっしゃいます。むしろそのほうが多いかもしれません。盛夏でもそのような格好をされているので、大変だなと思ったことも何度もあります。
もちろん、女性でもいついかなるときでもきちんとジャケットを着ている方もいらっしゃいます。
あくまで個性なので、いろんな人がいるのだなあと思っていただければ、それでいいかと思います。