ライターがやっている取材の申し込みの方法

ライターがやっている取材の申し込みの方法

記事を書くために取材をしたいと思ったとき、まずは先方に申し込むことが必要です。

しかし、はじめのうちはどのようにして取材を申し込んだらいいかわからないこともあるでしょう。

そこで今回は、ライター歴20年の私がやっている申し込み方法を紹介します。初心者ライターやこれからライターになる人はぜひ参考にしてください。

なの、取材の申し込み方などはライターによって若干異なります。今回はあくまで「私の」やり方であって、これが正しい!という正解の方法ではありません。

取材の申し込み方法

取材の申込み方法は、大きく「メール」と「電話」の2つの方法があります。

メールで申し込む

メールで申し込む場合は、取材したい相手の公式サイト(あれば)などをチェックします。

だいたいの団体には問い合わせ先のメールアドレスが掲載されています。中には、メディア向けの問い合わせメールフォームを設置しているところもあります。

こういうところの場合は、メールもしくはメールフォームから取材の申し込みを行います。

メールで申し込むメリット:やりとりが記録に残る

メールで取材を申し込むメリットは、やりとりが記録に残ることです。

いつ、誰に、どのような文面で取材をお願いしたかを記録に残せていたら、万一のトラブルのときにも安心です。

そのため、私は最初は電話で申し込んだとしても最終的には改めてメールで取材内容などを送ることがほとんどです。

メールで申し込むデメリット:やりとりに時間がかかる

デメリットはやりとりに時間がかかることです。

最近は少なくなりましたが、相手によってはメールをあまりチェックしない、返信に時間がかかってしまうケースなどがあります。

そのため、急いで申し込みたい場合はまず電話をかけたほうがいい場合も多々あります。

電話で申し込む

急ぎの場合や、メールアドレスがわからない場合は電話をかけて申し込みます。

電話が苦手な場合はかける前にメモを作っておくと安心

電話が苦手な方は、かける前に簡単なメモを作っておくといいでしょう。

メモの内容例は以下の通りです。

  • 名乗り方 例:「お忙しいところ恐れいります、フリーライターの○○と申します」
  • 媒  体 例:「××というメディアで記事を書いていまして……」
  • 取材目的 例:「地域の人気店特集でそちらのお店を記事にさせていただけないかと思い、お電話差し上げました」

また、事前に「聞いておくことリスト」を作っておくこともおすすめします。

聞いておくことリストにしておくべき主な項目は以下の通りです。

  • 取材可否
  • 担当者の名前
  • 取材に都合がいい曜日や時間帯
  • 連絡用メールアドレス
  • 今後の連絡もこの電話番号でいいか、連絡を取るのに避けた方がいい時間帯はないか

私は早めに取材可否を確認し、可の場合は「お電話だと長くなるので、よければメールで詳細を説明したいのですが、メールアドレスはお持ちですか?」と確認し、メールでのやりとりに移行することがほとんどです。

なお、私は経験ありませんが、ここからFAXに以降するケースもあるようです。

飲食店取材の場合は電話をかける時間に注意

飲食店取材の場合、電話をかける時間には配慮が必要です。

ランチタイムなど混雑しがちな時間は避けて電話を掛けましょう。

営業時間によりますが、開店直後や閉店直前あたりにかけることが私は多かったです(とはいえ飲食店取材の経験はあまりなく、もう10年以上前の話ですが)。

電話で申し込むメリット:話が早い

電話で申し込むメリットは、話がまとまりやすいことです。

もちろん、その場で取材可否のお返事がいただけるとはかぎりません。おそらく「まずは詳しく話を聞かせてくれ」となる場合がほとんどですが、最初にひとこと簡単にでも話をしていたほうがその後の流れがスムーズであるように思います。

電話で申し込むデメリット:記録が残らない

電話は文字での記録が残らないのが最大のデメリットです。

万一のトラブルを避けるためにも、電話で申し込んだとしても、最終的にはメールアドレスを聞き出して、メールで、文字ベースで記録を残しつつやりとりすることをおすすめします。

なお、ごくまれに取材の申し込みからインタビューまですべて電話というケースがあります。そのようなときはICレコーダーの出番です。

まれにあること:SNSのメッセンジャーを使って連絡

ごくまれにですが、連絡手段がSNSのメッセンジャーしかない場合もあります。

SNSのメッセンジャーを利用する場合はけっこうリスキーです。というのが、先方がそのメッセージに気がつかない可能性が高いからです。

こうなると、先方に何回もメッセージを送るなどして気づいてもらう努力をしなければいけません。

たまに聞くこと:実店舗に行って申し込む

たとえばタウン情報系の媒体の場合、相手のお店に下見をかねて足を運び、そこで名刺を出して「取材させてもらえませんか」とお願いするという方法があります。

実際に顔を合わせて話せる上に、お店の雰囲気などもわかるので悪い方法ではなさそうに思いますが、私は実はタウン情報系の取材はあまりしたことがないため、この方法がどれくらい有効かはわかりません。

ただ、知り合いのライターから実店舗まで行って申し込んだという話を聞いたことがあるので、こういう方法もあるということを紹介しておきます。

取材依頼書は必要か

取材依頼書とは、以下のような点をまとめた書類です。

  • 誰が
  • どのような目的で
  • どのような媒体に掲載する記事を
  • いつ
  • どこで
  • どのような取材をするか

基本的に取材依頼書は必要だと考えてください。

とはいえ、私はメールで取材を申し込む場合、メールの文章に上記内容を含めてしまうことがほとんどです。お店や個人の方への取材の場合は、メールに書いてしまっても特に問題はありません。

ただし、企業に取材をするときは話は別です。

なぜなら、企業の場合は取材を受けるかどうかを社内で検討することがあるからです。その場合には書類として回覧できる取材依頼書が必要なので、作成して送付しなければいけません。

取材の申し込みはいつまでにするべきか

取材の申し込みは、早いに越したことはありません。

というのが、万一「不可」という返事があった場合に次の取材先も探さなければいけないからです。

原稿作成や先方のチェックにかかる時間も考えて、できれば原稿締切日の2~3週間前には取材を終えていたいもの。それを考えると、締切日の4~5週間前には取材先に依頼しOKを取っておきたいものです。

締切日が特にない媒体(web媒体はこういうパターンが多いです)の場合は必ずしもこの通りではないかも知れませんか、いずれにしても、早め早めに連絡をして許可をもらい、余裕を持って取材に臨みたいものです。

インタビュー記事の作成についてはこちらにまとめています。

About This Author

鶴原早恵子
京都在住フリーライター。SEO記事から取材・インタビュー記事まで作成。取材可能範囲は関西中心に、全国・リモートも対応いたします。鉄道・お出かけ系記事の場合は写真も自分で撮影可能。鉄道好きなのに乗り物酔い体質なのが悩みのタネ。

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