年齢の話をあまりするのはどうなのかなと思いますが、さすがにライター歴20年を超えてくると「これから私はいつまでこの仕事を続けられるのかな」ということを切実に考え始めます。
そこで今回は、最近改めて思うようになった、フリーライター(フリーランス全般)が仕事をし続けるために必要なことをいくつかまとめておこうと思います。
なにはともあれ「健康」
なにはともあれ健康です。健康第一。
とはいえ、私自身それほど健康を意識しているわけではないのであまり偉そうなことは言えないのですが。
少なくとも、生活リズムを整えて、栄養と休息をきちんと取って、定期的に検診を受ける程度のことは必要でしょう。あ、あと感染症が流行しているときにはワクチン接種と手洗い、消毒、マスク。
それからライターというか文筆業にはもはや職業病といっていいのが、腰痛。適度な運動はしておいたほうがいいでしょう。私は一時期パーソナルコンディショニングに通っていました。忙しくなってもう通えなくなってしまったのですが、今また通いたいなと考えているところ。簡単な筋トレ&ストレッチ+整体で1時間7,000円でした。
仕事は自分なりの基準を決めて選ぶ
「とにかくなんでもいいからやろう」という時期は定期的にやってきますが、ある程度は自分なりの基準を決めて選ぶといいでしょう。
なぜなら、なんでもいいからやっているうちに、徐々に「こういう仕事なら自分に合っているな、うまくやれそうだな」という方向性が見えてくるからです。
自分に合っている方向性の仕事は、自分もやりやすいし、良い仕事ができるからクライアントにも喜ばれます。だから、続けやすい、続きやすい。
とはいえ、私の場合、とにかくなんでもいいからやろうという時期と、こういう仕事なら自分に合っているなという時期が数年スパンで交互にきます。優柔不断でふらふらしているだけかもしれませんが、少なくとも「私には絶対合わない」と思うジャンルや方向性はつかめているので、まあなんとか続けられてきたのかもしれないなと思います。
スケジュールに余裕を持たせる
締め切りに追われてバタバタしているのはフリーライターあるあるでしょう。私もこの傾向があります。
なぜ締め切りに追われてしまうのか。それは案件を断れないからですね。「これを断ったら次はないかも」「せっかく打診していただいたのに断るのは心苦しい」と思ってしまう。
が、それは大間違いです。
締め切りに追われていると、ひとつひとつの仕事にかける時間が少なくなってしまう。取材の事前準備が十分できず、いい取材ができず、いい記事が書けないということもざらにあります。
家族がいる場合は、家族の急病などでスケジュールが大幅に崩れてしまうこともあるでしょう。また、仕事に追われていると健康管理がおろそかになり、自分が体調を崩してしまうリスクが上がります。インプットの時間も捻出できません。
それを考えると、極力スケジュールには余裕を持たせておくことも必要です。私も定期的にこれを痛感します。ついつい詰め込んでしまうんですよね、予定。
収入にこだわる
スケジュールに余裕を持たせるのはいいけど、それをやるとフリーランスの場合は、収入にダイレクトに響きます。
だから、収入にこだわることもまた大事。
1か月にどれくらいの収入がほしいか、そのためには単価いくらの記事をどれだけ書かなければいけないのか。こういったことを意識して、あまりにもちょっと、な打診はお断りする必要もあるでしょう。
単価を上げるのはなかなか簡単なことではありませんが、少なくとも下限を決めておくことはできるはずです。
仕事をする時間を決める
これも大事な話。私は仕事が好きなのでついつい夜遅くまで仕事をしてしまうのですが、これ、年齢重ねてくるとなかなかしんどくなります。
若い頃はねえ……旅行先にもタブレット端末持って行って仕事したり、大晦日や元日から仕事したりしてたんですけどね。今思うと、馬鹿なことしていたなあと思います。
先ほどのスケジュールの話にも通じますが、ちゃんと余裕を持たせたスケジュールで、メリハリあるワークタイムを作っておけばよかったと反省。
「仕事をするなら何時から何時まで、土日は極力家族の時間」というように決めてしまい、生活リズムを作ったほうが、心身の余裕も生まれるし、インプットに使う時間も作れます。
とはいえ、実行は難しい
5つポイントを紹介しましたが、この実行はなかなか簡単ではありません。私自身、この5つを実行できているかというとできていません。
むしろ、できていないからこそ「この5つはちゃんとやりたいなあ」と思っているといったほうがいいです。
ということで今回紹介したのは、年齢を重ねたからこそわかってきた、仕事を続けるために大切な5つのポイントでした。