今日の京都では五山の送り火が行われますが、あれで燃やしている薪ってどんなものかご存知ですか?
実は、こんなものです。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、薪の1本1本に、「◯◯家先祖代々」とか、亡くなった方の戒名とか、「家内安全」「世界平和」などの願いごとを書いています。
京都の五山送り火には、それぞれ保存会があります。送り火は、この保存会が主体となって行われます。
この薪や護摩木は、それぞれの保存会(妙法除く)が受け付けています。受け付ける場所は
・大文字→銀閣寺前
・左大文字→金閣寺前
・船形→西方寺
・鳥居→化野念仏寺
それぞれ山門に入る前の駐車場などで受け付けていると思います。詳しくは、京都市観光協会のサイトなどで確認してくださいねー。個人的な経験から言うと、だいたい前日午後、当日午前中に行けば大丈夫。船や鳥居はもう数日前から受け付けているようです。
さて、私の場合は本当は鳥居のある鳥居本の化野念仏寺が近いのですが、今年はわけあって、左大文字山の麓の金閣寺へ。
志納金を支払って薪(もしくは護摩木)をいただき、テントの横に用意された筆で願い事を書きます。
薪や護摩木を係の人に預けたら、係の人が適当な大きさの束にまとめて、左大文字山に運びます。
8月16日の夜、京都の山を彩る五山送り火は、実はこういう薪や護摩木から生まれる炎なのです。先祖を思う気持ちやさまざまな祈りが込められているわけですね。
なお、護摩木や薪の奉納は誰でもできます。観光客の方ももちろんOK。8月16日に京都にいらっしやる方は、ぜひ、それぞれの山の麓で護摩木や薪を奉納して先祖の供養などをしてみてはいかがでしょうか。