ブログがなかなか続かない。ブログに何を書いたらいいのかわからない。これは、フリーランスや小さなお店・企業のブログの担当者にとっては、結構深刻な悩みのひとつかもしれません。
そこで今回は、最近私がやるようになった「SEOのやり方をちょっと取り入れて、ブログネタのストックを飛躍的に増やし、更新し続けやすくなる方法」を紹介しようと思います。
え?SEO?なんか難しそう……と思う人もいると思いますが、今回紹介するのはその入り口よりさらに手前、門の前からそっと中を伺ってみたというレベルの話なので、大丈夫。安心してお読みください。
今回のポイント
そもそも、なぜSEOの手法がブログ更新に役立つのか
SEO、検索エンジン最適化というのは、要するに検索されたときに上位表示させるためのテクニックでしょ? それがどうしてブログのネタ探しに役立つの?
こう思われる方も多いと思うので、その理由をまず説明しておきます。
ブログは「ネタ不足」を解消すれば続けられる可能性が上がる
ブログの更新が続かない方法には、大きく2つあると思います。ひとつは、時間不足。そしてもうひとつが、ネタ不足。
個人的な経験から思うのですが、この2つのうち、より解消が難しいのが、ネタ不足なんじゃないかと思うんですね。ブログに限らず、文章って、書く前の準備がすごく大切なんですよ。何を書いたらいいのかわかっているときとわかっていないときとでは、後者のほうが絶対気分も重いし筆も乗らないし、時間もかかる。
なので、まずはネタ不足を解消してしまえば、時間不足って意外となんとかなるんじゃないかなあと思います。今なら、スキマ時間を使ってスマホで下書きをしておくとかできますからね。こういうちょっとした時間の利用で、なんとかなります。
ブログのネタ不足解消に、SEOのキーワード選定のノウハウが役立つ
じゃあ、ネタ不足を解消するにはどうしたらいいのかって話で、SEOに繋がります。
SEOでやることは非常に多いのですが、その中のひとつに、「上位表示させたいキーワードを決めてそれに関連する記事を書く」というものがあります。ここで注目していただきたいのは「キーワード」という言葉です。
ごくごく簡単に説明すると、SEOにおいては、たとえばあるサイトを「フリーランス」という言葉で上位表示させたいときに「フリーランス」という言葉「だけ」で対策することはないんですね。「フリーランスとは」「フリーランス なるには」「フリーランス 独立」みたいな感じで、「フリーランス」に関連するさまざまな言葉で記事を作っていくわけです。
この方法が、ブログのネタ探しに役立つわけなんですね。
それでは、もうちょっと具体的に説明していきます。
まずは、「どんな言葉でブログを見つけてほしいか」を考えて100個書き出す
まず、紙とペンを用意してください。紙はなんでもいいですが、できればなくす恐れがすくない手帳やノートのほうがいいと思います。この紙は後からしばしば見返すことになると思いますので。
メモアプリを使ってもいいかどうかという話ですが、これは好みによると思います。私はお気に入りの手帳と万年筆を使ったほうがテンションあがるので、手帳と万年筆を使いました。メモアプリのほうがいいと言う人は、それでもいいと思います。
紙とペンを用意したら、紙に、自分のブログをどんな検索ワードで見つけてほしいか、キーワードをできるだけ多く書き出します。この言葉で上位表示させたいとか、たくさん人が集まってほしいとか、そんなこと考える必要はありません。とにかく、どんなキーワードで自分のブログを見つけてほしいか、自分のブログはどんなイメージの言葉で書きたいかを考えて書き出していきましょう。
書き出す個数ですが、私は100個書き出しました。途中でかなり「え、もう無理」と思うことがあるのですが、それまでに書いた言葉を見返すと意外と新しい言葉を思い浮かべることができますよ。
なお、私はひたすら紙に書き出しましたが、人によってはマインドマップを活用したほうがより思いつきやすいかもしれません。
キーワード提案ツールを使い、書き出した言葉がどんな言葉と結び付けられて検索されているか調べる
キーワードを書き出したら、いよいよゆるーいSEOの登場です。繰り返しますが、ここではあくまで「ゆるーく」取り入れるだけです。そのため、細かなSEO記事の作成方法については割愛します。
最初に少し、「SEOにおいては、ひとつのキーワードだけでなく、それに関連するキーワードも調べて記事を作り、対策する」という話をしましたよね。その、関連キーワードを調べるという方法をここで取り入れます。
関連キーワードを調べるときには、専用のツールを使うことが多いです。ツールはいろいろあるのですが、私がよく使うのは、Ubersuggestというツールです。無料で使えます。
Ubersuggestの使い方
ubersuggestの使い方を簡単に説明しておきます。まずは、トップページにキーワードを入力します。今回は「ライター」としておきましょう。
結果画面が出てきますので、これをぐぐっと下にスクロール。
「キーワード候補」という項目が出てきたら、「キーワード候補をすべて見る」をクリック。
すると、こんな画面が出てきます。
注目するのは、左半分。「サジェスト」「関連」「疑問」「関係」「比較」という5つの項目に分類されて、どんなキーワードの組み合わせがどれだけ検索されているか、という結果が表示されます。
それぞれの項目は「CSV出力」もしくは「クリップボードにコピー」ができるので、好きな方法でダウンロード。私はCSVでダウンロードしたデータでExcelで開いているので、その方法で説明しますね。
なお、ダウンロードするときにアップグレードを求められますが、これはしなくてOKです。
Ubersuggestの結果を元にブログネタを考える方法
続いて、Ubersuggestの結果を元にブログネタを考える方法について説明します。
結果を元に、キーワードリストを作る
さて、CVSをExcelで開きました。
この数字のうち、D・E・F列は今回は特に必要ありません。消してしまってOKです。C列の「Search Volume」は、1ヶ月でその言葉がどれくらい検索されているかの回数です。これは残しておくかどうかはお任せします(私は検索回数もネタ選びの参考にするので残しています)。
ざっと見てわかるように、「ライター」で検索すると火を付けるライターについての言葉も含んだ結果が出てきます。ますはそれを削除。残ったのが、「ライター」関連でよく検索されている言葉ということになります。
リストのキーワードを参考に、どんなブログが書けるか考える
あとは、リストに残った言葉を元に、どんなブログ記事を書くかを考えるだけ!
たとえば「ライター 仕事」というキーワードが残っていますよね。このキーワードを使って、どんな記事が書けるかを考えてみてください。自分が初めてライターの仕事をしたときの話。ライターの仕事を探すときにやっていること。ライターの仕事で注意すべき点。ライターの仕事道具、たとえばガジェットやアナログな文房具など、いろんなものがありますよね。
リスト上にはこのほかにも、まだまだ多くのキーワードが残っています。また、最初に書き出した言葉もまだまだ残っていますよね。これらひとつひとつに対し、同じように調べて考えていくと、かなりの数のネタを思いつけるのではないでしょうか。
思いついたネタは忘れないように、メモしておきましょう。こうしておくと、ネタを忘れることがありません。私はGoogleドキュメントを使って「ネタ」「ざっくりした構成」「作成途中」「作成済み」などに分類していつでも参照・作成できるようにしています(すみません、さすがにこれはスクショは出せません)。
なお、本格的な SEO記事を書く場合は、このキーワードで上位表示されている競合サイトのリサーチを行い、内容を考えていきます。しかし、今回はそこまで本格的なことはする必要ないと思います。もぢろん、競合をリサーチして内容を考えて書きたいというのであればそれでもOK。ただ、そこまできっちりやり始めると手間や時間がかかるので、個人的にはあまりおすすめしません。
今回やっていることの目的はあくまで「ブログに何を書いたらいいのかわからない人が、ブログネタのヒントを見つけられるようになること」。だがら、検索結果がどうとかは今は考えないでおきましょう。まず、ブログネタを考えられるようになることが一番です。
ネタさえあれば、ブログ更新は怖くない!
以上、ブログネタの探し方でした。私自身、最近この方法を思いついたのですが、おかげさまでブログのネタについてはいくつかストックができています。 最初にも書きましたが、ネタさえあれば書くこと自体にはそんなに時間はかかりません。1日20~30分のスキマ時間を作って少しずつ書いていくことなどもできますので、ブログ更新はそんなに苦にならないはずです。
この方法が、ブログに何を書いたらいいかわからない、ブログのネタがない、そんな悩みを抱えているフリーランスの方や、お店や企業のブログを書いている担当者の方のヒントになれば嬉しく思います。