【鳥居本】愛宕古道街道灯しが飾る京都の夏の終わり

【鳥居本】愛宕古道街道灯しが飾る京都の夏の終わり

愛宕古道街道灯しは、鳥居本にある化野念仏寺の千灯供養と時期を同じくして行われる行事です。京都の夏の、最後を締めくくる行事……とかってに私は思っています。

愛宕古道街道灯しでは、嵯峨にある清涼寺(嵯峨釈迦堂)から化野念仏寺を越え、愛宕神社の一の鳥居あたりまでの道に行灯が飾られます。見物客は地元の人も多く、比較的ゆっくり楽しめるので、私の好きな行事のひとつ。

ということで、今年も見に行ってきました!

清凉寺から化野念仏寺へ

愛宕古道街道灯しのスタートは清凉寺。ここから化野方面へは徒歩で向かいます。

清涼寺から化野近くまでは住宅地の中を歩きます。ところどころ、まるで導くように行灯が置かれているのでまず迷うことはありません。街灯もあるので怖くもありません。

15〜20分くらい歩くと『愛宕古道街道灯し』と書かれた大きな灯籠がありました。

味がある絵の行灯ですが、実はこのイベントの行灯の多くは近くの美大や小学校の児童たちなどが作ったもの。夏休み前には、この行灯を作るイベントも開かれます。そのため、自分の子供が描いた行灯を探しに見に来ている家族連れも多く見かけます。アットホームで手作り感満載のイベントなんですね。

すれ違う地元のおばあちゃんがか「こんばんは」なんて声をかけてくることもあります。そんなアットホーム感が私は大好き!

さて、そんな手作り感満載の行灯を見ながら歩き続けます。

ちなみにこの四角い行灯なんですが、光にあたたかみがあると思いませんか?実はこれ、中には本物のろうそくが入ってるんです。本物の火ならではの柔らかい、暖かい光が幻想的。

大きな行灯の電気の光と比べると、違いは一目瞭然ですね。

お土産物屋さんの明るい光が見えてきたら、化野念仏寺はすぐそこです。

このあたり、写真いろいろ撮ったのですがブレてなかなか良いのが撮れなかったため省略……夜の写真って難しいですね。練習します。(まさか化野という土地がら?と思ったけど、他の方の写真を観ているときちんと撮れているので要するに私の腕が悪い)

化野念仏寺から一の鳥居へ

愛宕古道街道灯しは、化野念仏寺のさらに先へと続きます。

なんか賑やかな音楽が聞こえてくるなーと思ったら、盆踊りをしている人たちを発見!

飛び込みで踊っている方もいましたよ。

化野念仏寺を越えると、古民家風の家が増えてくるので雰囲気もまた変わります。それに、ここまでくるとかなり涼しい!風がひんやりして気持ちよく感じます。

満月には少し早い月と、古民家と、大きな行灯。幻想的な風景です。

ようやく、愛宕神社の一の鳥居に到着。ここまでの所要時間約1時間。

一の鳥居の近くには、昔からあるお茶屋さんの『鮎茶屋 平野屋』と『鮎の宿 つたや』があります。この写真の奥に写っているのは『平野屋』さん。茅葺きの屋根が風情があっていいですねー。

『つたや』さんはこちら。名物の桜餅とお薄でひといきついている女性のグループもいました。桜餅とお薄はセットで860円。お手頃なんですが、蒸し暑いときにお薄はちょっと……と今回は見送りました。また紅葉の季節などに来たいなあ。

ここまでの所要時間は約1時間。日中であればもう少し歩いたところにある「愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)」から京都バスに乗って嵐山方面に帰ることがでのるのですが、夜はもうバスは終了しているので来た道を引き返して帰りました。

愛宕古道街道灯しに来るときに気をつけたほうがいいかも?と思ったこと

※個人的に感じた注意事項です。

1. 駐車場は、清凉寺の門前と、JRの線路渡って嵐山方面に行ったすぐ西側にある有料駐車場(コインパーキング)を使うことになると思います。夜間は比較的空いているのでまあまず止められると思いますが(2018年8月現在の感想)、保証はできません。JRの利用が無難。

2. 清凉寺から一の鳥居までは、片道1時間程度はかかります。往復で2時間です。「夜9時までだから8時頃見に行ってもいいでしょ」と思っていると、帰りがちょっと大変になるかもしれません。遅くとも、7時ごろには出発するつもりでいたほうがいいと思います。

3. 住宅地の中を歩くので、なるべくお静かに

4. 通行止めにはなりません。地元の人の車や、ときにはタクシーが通ることもあります。そう頻繁に来るわけではありませんが、気をつけて。

5. 道中、公衆トイレはありません。開いている飲食店もあまりありません。特に小さいお子さん連れの場合、お手洗いは出発前に済ませておくのがおすすめ。公衆トイレは、JR嵯峨嵐山駅の構内と、駅前のタクシー乗り場にあります。

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