アナログメモの活用のコツ

アナログメモの活用のコツ

ライターという仕事柄、ネタのストック、引き出しはある程度必要です。特に継続的な案件を受けている場合は、その案件についての知識や、読者の興味を引くためのいわゆる「マクラ」としての話題は常に仕入れることができるようにしておかなければいけません。

そこで大切なのが、面白そうな話を見つけたときにすかさず記録しておくこと。記憶には限界がありますから、記憶に頼ってはいけません。あくまで、「記録」つまりしっかりあとから見返すことができるものでないといけないのです。

しかし、このメモのやり方がなかなか難しい。特に私は、どちらかというとうっかり屋さん。ライター歴10年を超えますが、まだまだ「もっといい方法があるのではないか」と考えてあれこれ試行錯誤中。ちなみに現在は、Evernoteでほぼなんとかなしているけれども、アナログなメモももう少し活用できないかな、と思っているところ。

そんな中、先日、とあるメモ魔の作家さんのお話を聞く機会がありました。

その方、とにかくなんでもメモする習慣があるのだそう。家中のあちこちにメモと筆記用具が置いてあって、外出するときももちろんメモ持参。映画もメモを取りながら見るし(これは賛否両論あるだろうけど)、その日あったことを記録する日記はもちろん、それとは別に、自分の感情の変化を記録する感情ノートもつけているのだそう。

一方わたしはといえば、ちゃんと座って落ち着いた状態でないと何か書きものをするのは苦手なタイプ。そのため、メモもあまり取りません。今年に入ってからは、インクや万年筆にハマりかけているせいもあって少し手帳を活用するようにはなってきた程度。

そこで、その方にこんな質問をしてみたんです。「外でメモを取るコツはありますか?」と。

すると、目からウロコの返事がありました。つまり……

「外でのメモは、本当の走り書きです。家に帰って落ち着いてから、清書します」

おお!と驚きました。私には、メモを清書するという発想はまったくなかったからです。

ということは……メモはあくまで一時的なものであり、あとから記憶の整理を兼ねて清書する、という方法をとるのであれば、何も最初に取るメモは文字で残す必要はないのかもしれません。

たとえば、写真であったり、音声であってもいいわけです。ほら、昔、『ツイン・ピークス』ってアメリカのドラマでもあったじゃないですか。主人公のFBI捜査官が何かとあればレコーダーに録音していたやつ。あれでもいいわけですよ(『ツイン・ピークス』を知らない方には通じないたとえでごめんなさい)。

これなら、私ももっとアナログなメモも活用できるようになるかも!と思い、さっそくメモやノートを何冊か購入。どれが一番使い勝手がいいか、どうやってまとめたらあとから見返してわかりやすいかを、ああでもない、こうでもないと試しています。

アナログとデジタル両方活用して、もっといろいろ情報や知識を整理し、引き出しを増やし、より多くの企業や事業主さんの情報発信をサポートできるライターであり続けたいですからね。

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