4月に向けてサイトを新規に作成、あるいはリニューアルされる企業が多いのでしょう。毎年、2~3月になるとサイトライティングの案件が増えます。今年もそうで、ありがたいことにいくつかの案件が同時進行していました。やっとひといきついたところです。
ということで、サイトを作るもしくはリニューアルする企業が一度は悩む(であろう)お話「文章はライターに任せたほうがいいのか、社員が書いたほうがいいのか」問題について少し、思うところを少し書こうと思います。
私がライターをしているせいというものあるでしょうが、文章は 「まずライターに書かせ、企業の担当者がそれをしっかりチェックする」 のがベストだと思います。理由は2つ。
1.書く時間や手間などの負担が社員にかからない
社員の方には、本来の業務があります。サイトの文章を作成するとなると、そのぶん時間や手間が取られた。取られた時間や手間のしわ寄せは、本来の業務にいくことになります。結果、本来の業務が滞ったり、社員の方の残業が増えてしまったりする可能性が高くなります。
でも、ライターに任せてしまえば、社員の方は本来の業務に集中できます。
2.何かを伝える文章を書くのは意外と難しい
ビジネスパーソンであれば、毎日メールや稟議、報告書などでなにかしらの文章は書いていることでしょう。だから文章を書くのは誰にでもできる、誰にでもできることを外注に出すのはもったいない、社員が書けばいい。そう考えるのもわかります。
でも、ちょっと考えてみてください。毎日何通もやりとりするメールひとつとっても、その内容のわかりやすさは人によって大きな差がありますよね。どうしてこんな差が生まれるのでしょうか。文章力があるかないか?いえ、文章を「書く」力の差ではありません。これは「書き手を意識する」力の差です。
たとえば、打ち合わせの連絡メールをもらったときに、いつどこで誰と会ってどんな内容で打ち合わせるかがはっきりわかるメールを書く人と、どうもいまひとつ曖昧で何回かメールで詳細を確認しないとわからない人がいますよね。これは、相手が何を知りたがるか、相手にどんな情報を伝えればいいかわかっているかわかっていないか、の違いです。
ライターの多くは、読み手を意識した文章を書くことができます。読み手がどんな情報を知りたいと思っているのかを考えて、その情報を理解しやすく書くことができます。そういうスキルを持っています。
サイトは作って終わりではありません。サイトを作る本当の目的は、それを読んだ人に会社や製品・サービスを理解してもらったり、問い合わせなどのリアクションをとってもらったりすることです。この本当の目的を達成するためには、理解してもらう、あるいは問い合わせなどのリアクションを促すための文章を載せる必要があるのです。そのためにも、ちゃんと読み手を意識した文章を書き、相手に行動を促すことができるライターに任せたほうがいいと思うのです。
ライターも万能ではないから、社員チェックも忘れずに
とはいえ、ライターも万能ではありません。超能力者でもありません。どんな優秀な人でも社外の人間です。できた文章に過不足がある場合もあるでしょう。企業的に見て「この表現はちょっと」という表現をしていることもあるかもしれません。専門的な分野であれば、理解が不十分である場合もあるでしょう。
ですから、「まずライターに書かせ、会社の然るべき人がそれをしっかりチェックする」という体制をとっておけば心配ないのではないかなと思います。
大切なことは、ライターに任せっぱなしにしないこと。ライターと担当者がしっかりコミュニケーションを取って、足並みを合わせて文章を作ることです。私もコーポレートサイトの案件を行っているときはこういうやり方ですることが多いですね。余談ですが、こうやって担当者の方としっかりコミュニケーションを取り、協働して文章を作っていきたいという気持ちが、コラボライトという屋号の由来になっています。
最後にちょっとだけアピール。ということで、コーポレートサイトなどの文章作成を外部ライターに依頼したい!という方、いらっしゃいましたらどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。